会長挨拶
この度、日本新生児慢性肺疾患研究会からのご指名により、第36回日本新生児慢性肺疾患研究会をお世話させていただくことになりました。会期は2024年11月23日(土)、場所は水戸市民会館です。茨城県での開催は3回目となりますが、私が担当するのは初めてであり、大変光栄なことと存じますと共に、重い責任を感じております。
本研究会は、1988年9月久留米にて聖マリア病院新生児科部長橋本武夫先生が第1回会長(世話人)のもと、新生児慢性肺疾患に関して検討する研究会として始まり、私は第2回より参加させていただいております。第28回からは、施設会員以外の方々も参加できるようになり、第30回学術集会から日本新生児慢性肺疾患研究会と称することになりました。
今回のテーマは、「CLD児の健やかな成長を願って」としました。私の勤務する茨城県立こども病院の理念が「将来を担う子どもの命を守り、心身ともに健やかに育てる」から連想いたしました。超低出生体重児の生存率は改善しておりますが、依然として重症慢性肺疾患の患者は減少しておらず、慢性肺疾患患者の予後改善は重要な課題であり、少しでも健やかに育つよう願っております。
特別講演として河野達夫先生に「新生児慢性肺疾患の画像診断」、教育講演として、東間未来先生に「新生児の気道外科」および星野雄介先生に「新生児の肺エコー」、ランチョンセミナーとして、諫山 哲哉先生に「JEBNeo早産児の慢性肺疾患の予防・治療のための診療ガイドライン」を企画しました。
例年通り、一般演題の募集も行っております。日頃の研究成果を多くのみなさんに知っていただき、活発な議論を期待しております。若い先生方のご参加も大歓迎ですので、よろしくお願いいたします。
日々、新生児医療に従事している先生方にとって、実りある研究会を開催できたら幸甚です。また、水戸には日本三名園のひとつである偕楽園や江戸時代の藩校であった弘道館などもございます。多くのみなさまにお越しいただき、お時間がございましたら水戸の観光もお楽しみいただければと存じます。皆様の御参加を心よりお待ちしております。